看護師として働いている人の中には、ある程度経験を積んだ後、スキルアップや環境の変化を求めて転職を決断する人もいます。
慢性的な人材不足に頭を悩ませる医療業界における看護師は引く手あまたの状態なので、他業種に比べて転職がしやすいのが特徴です。とはいえ、いくら求人の選択肢が多いといっても、勤務地によって仕事内容から契約条件まで細かく違うため、適当に決めてしまうと失敗してしまいます。
看護師の転職で注意しなくてはならないのが、夜勤の有無です。入院設備が整っている総合病院では日勤と夜勤のシフト制が基本になりますが、個人診療の病院では大半が日勤だけという場合が多いです。
夜勤の有無で手当てによる収入の差、肉体的負担といった部分が大きく変わってくるので、自分が重視する条件に当てはまった職場を選ぶことが大切です。
ただし、夜勤は通常の2交代制と準夜勤を含めた3交代制があります。3交代制の場合、夕方から深夜にかけての準夜勤は手当てが支給されないケースも多く、収入に差が出ないこともあるので注意が必要です。
求人情報に記載されていない場合、面接で忘れずに確認しておくべきでしょう。
看護師の転職におけるもう一つの注意点が、仕事内容です。
需要に伴って増えている美容系クリニックは、平均収入の高さや勤務における負担の少なさなど、メリットがたくさんあります。
その反面、一般的な病院で行う看護業務はほとんど行わないため、看護師としての技術が鈍りがちです。看護師としてのスキルアップを望んでいる人は、美容系のクリニックは避けた方が無難でしょう。